起立性調節障害と食事や栄養素の関係

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食事や栄養素について

起立性調節障害と栄養素の関係について

「起立性調節障害は栄養の不足からなる」という説があります。 栄養不足といっても、カロリーの話ではなくタンパク質・脂質・ミネラル・ビタミンなどの栄養素のことです。


起立性調節障害は、栄養の不足からなるものではありません。起立性調節障害の原因の多くはストレスであり、原因となるストレスは以下のような5つの種類があります。



個人差はありますが、要因は栄養素の不足だけではなく、上記のようなストレスが重なり、起立性調節障害が引き起こされるのです。そのため、栄養素だけで起立性調節障害になることはまれです。


しかし、ストレスの一つである物理的ストレスに、栄養が当てはまるのは事実です。 栄養不足だけが原因で、起立性調節障害になることはあまりありませんが、精神的ストレスや肉体的ストレス(身体のゆがみ)があり、それと共に栄養の偏りなどがあると、起立性調節障害になる可能性があります。


ですので栄養の過不足等も起立性調節障害の原因の一つとして、気をつけなければならないものです。


不足しがちな栄養素

起立性調節障害と関係する栄養で、不足しがちな栄養素は以下のとおりです。


ビタミンA

ビタミンAは、副腎ホルモンというストレス時に放出されるホルモンの原料となります。そのため、起立性調節障害の原因ストレスを多く感じている起立性調節障害のお子様は多めに摂取したい栄養の一つです。


【ビタミンAが多く含まれている食べ物】

  • ニンジン

  • レバー


ビタミンB1

ビタミンB1は、神経に作用するビタミンとも言われ、不足すると集中力が欠けたり、異常に眠気を起こしたりします。また、イライラなども起こり精神的に不安定になります。


そのため、起立性調節障害のお子様には、ぜひとも多めに摂取していただきたい栄養です。水溶性のため、取り過ぎてもオシッコで出てしまうので過剰にとることでの弊害はありません。


【ビタミンB1が多く含まれている食べ物】

  • 玄米

  • 麦芽米

  • 納豆

  • 豚肉


カルシウム

カルシウムは、マグネシウムと一緒に働き、心臓のリズムを整る役割があります。そのため不足すると、不整脈が起こりやすくなると言われています。


また、カルシウムは筋肉全体に関係しますので、不足すると手足の痙攣なども起こりやすくなります。明け方に足がつったりする原因の多くはこれにあたります。まぶたのぴくぴくも関係があります。


【カルシウムが多く含まれている食べ物】

  • 海藻類

  • 大豆


マグネシウム

マグネシウムは、神経の高ぶりなどを抑える働きがあるため、不足するとイライラや精神の不安定感が起こります。その他にも吐き気や嘔吐・眠気・震え・食欲不振なども起こります。


そのため、起立性調節障害のお子様は多めに取りたい栄養素です。カルシウムとマグネシウムの割合は1:2の割合で摂取するといいと言われています。


【マグネシウムが多く含まれている食べ物】

  • 大豆製品

  • ヒジキ

  • 昆布


鉄分

鉄が不足すると、疲労や息切れを起こしたりします。また、食欲不振にもつながるので、起立性調節障害のお子様には非常に重要な栄養素ですので、多めにとりたいところです。


【鉄分が多く含まれている食べ物】

  • レバー

  • ほうれん草

  • ヒジキ


亜鉛

亜鉛は、脳の神経伝達物質(ホルモンのようなもの)を作る成分です。そのため、足りなくなると精神的な不安定が出てきてしまうため、起立性調節障害のお子様には多めに必要とする栄養です。


ちなみに暴力的な方は、そうでない方に比べ亜鉛濃度が低いという報告がされています。その方に亜鉛の多い食事を取らせると、暴力的行為がなくなったそうです。


【亜鉛が多く含まれている食べ物】

  • レバー

  • 貝類

  • 豆類


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